店長の雛人形の思い出 

私の娘が生まれた頃は、雛人形セットの主流は七段飾りで和室の一部屋にドーンと飾っていました。少しづつ3段飾りをメーカーが提案してきたころで平飾りは本当にまだ少なかったです。 

    二歳から三歳ころは安い景品の被布を洋服の上から着せると、とても喜びおしゃまに気取っていました。祖母が「人形を持つときはそっと手を添えるのよ」と言ったりすることをコクコクとうなずいて聞いていました。それでも気になるお道具などは鷲づかみにして廻りが慌てたりしました。自分の為のお飾りとわかるようで弟などが触ると怒っていました。よくあるパターンでソーット、箪笥の引き出しをひっぱったりしておもしろがっていましたね。

4月3日すぎにかたずける時(石川・金沢では一か月遅れまで飾ります。)祖母が仕舞おうとすると、何故に片付ける、まだ飾っておいてほしいと言ってダダをこねていました。やさしく祖母がお話をして納得し翌日まで飾り、仕舞ったことを思い出します。

最近よく思うのは物は無くなるけど、思い出は無くならない。よく言ったものだな。