誇らしく、感動の「即位礼正殿の儀」
節句人形を永年にわたり扱っている者としては、その衣装、旗などの様式美に特に目がひきつけられました。現代の雛人形は有職雛が多く、その様式の原型は総て皇室を憧憬し、尊敬して写されていると言ってもいいと思います。
10月22日に執り行われた天皇陛下が内外に即位を宣言された「即位礼正殿の儀」は、テレビを見ていながらも誇らしく感動するものでした。多くの方も同じ思いではないでしょうか。令和の時代も平和で幸せな国であることを願わずにはいられません。
その本物をテレビ越しではありますが、人生のなかで目にできたことはありがたく思います。まず、天皇陛下しか着用が許されない色の束帯「黄櫨染袍」(こうろぜんほう)、昔より殿雛人形には使われる色ですが、やはり高級な品に限ることが多い気がします。皇太子様だけの色としては東宮色といわれるオレンジ色があります。 皇后様が召された正装十二単衣の一番上のお着物は「唐衣」(からぎぬ)と呼ばれ白い唐衣は皇后様のみのお色だそうです。ちなみに雅子皇后様のお印は「はまなす」です。唐衣に有った柄はどのようないわれある柄が、織り込まれていたのでしょうか興味がありますので、この後も注意深く報道に耳を傾けていきたいと思います。この度は、本当に嬉しくおめでとうございます。「万歳」