桃の花

桃の花は中国で古くより、「子供を百鬼より守り健康に育つ」花言葉の意味合いを持っ子供を守る花といわれています。

「百鬼」すなわち災いの総てから守るという意味です。これを言われとして「桃の節句」と言われます。

男の子は「桃太郎」のおとぎ話で桃が主役のお人形が語りつがれています。

そのため、「桃太郎」のお人形は健康を願うお人形とも言われています。

3月3日の桃の節句が近くなるとお人形と共に、桃の生花を飾ると邪気を弾き縁起が良いと思います。

一般的な雛人形飾りの殿と姫の間の前に、飾ってあるお花は桃の花としております。

魚袋 (ぎょたい)

魚袋:男雛の腰の革製の帯に石帯があります。この石は位の上下を示すものです。その帯から魚の飾りがついています。

これは、魚のかたちの飾り金物がついた細長い箱状の魚袋(ぎょたい)というもので、鮫皮でつつまれており、宮中に出入りできる人々の位により、下げる位置や金か銀の区別がありました。

赤い毛氈

お雛様のお飾りに赤い毛氈を使うのは何故でしょう?よく目立って、美しいからでしょうか?

実は、赤い色には厄や災難を払う効能があると、古の人々は考えており、可愛い赤ちゃんの幸せな成長を願う際に、その御利益があるようにと使われました。 現在では美術的、デザイン的に違ういろもデザイナーの提案で多く使われるようになっています。


男雛の持ち物 3点

殿の男雛の持ち物は、右手に「勺(しゃく)」を持ちます。頭には「冠」をかぶります、冠の後ろの飾り「えい 糸偏に嬰」は一番位が高い人はまっすぐ上に伸びています。右大臣・左大臣は少し後ろに曲がり垂れています。腰に太刀を持ちます。この太刀は儀礼用の太刀で装飾が施されています。

男雛の並び方は? 

一番多いのは向かって左が男雛・京都では右が多い

関東を中心として広がった習慣では、「向かって左が男雛、向かって右が女雛」、京都周辺の習慣では「向かって右が男雛、向かって左が女雛」といわれています。

雛祭りの季節になると、毎年、お問い合わせいただく事柄に、「男雛、女雛の左右の並び方はどちらが正しいですか?」とお尋ねいただきます。

古来、日本では左(向かって右)が上(かみ)とする考えがあります。よくテレビの劇場中継で、向かって右より登場する役者を「上手(かみて)より役者が登場」、向かって右より左に移動する場面を、「上手より下手(しもて)に移動」などとアナウンスされます。

雛人形も江戸時代より大正時代まではそのように上座に男雛だったようです。昭和になり昭和3年の昭和天皇の即位式で、天皇が中央に立たれ、その左側(向かって右)の90cm後方に皇后がお立ちになられたことから、東京の雛人形業界で向かって左に男雛、向かって右に女雛を飾るようになり現在に広く一般的になっています。諸外国の習慣にも配慮したとの説もあります。

しかしながら、今でも京都を中心に「皇室のふる里・京都」との歴史的な伝統習慣から、男雛を左(向かって右)・女雛を右(向かって左)に飾られていることが多いです。また、京都で製作される節句人形・「京雛」は全国の店舗で陳列販売されるとき京都習慣の配列で並ぶようにしている店舗も多いです。

今日は関東風、または、京風と並べ替えて楽しんでみてはいかがでしょうか。是非、お飾りをお楽しみください。